ホームページの中でも、トップページはとても重要なページです。
会社名で検索した人、紹介を受けて見に来た人、SNSや名刺からアクセスした人など、多くの訪問者が最初に見る場所だからです。
ただ、小さな会社のホームページでは、トップページが「会社案内」だけで終わってしまっているケースも少なくありません。
もちろん、会社の基本情報を載せることは大切です。
しかし、問い合わせにつなげたいのであれば、トップページには「この会社は何をしてくれるのか」「自分に関係がありそうか」「相談しても大丈夫そうか」が伝わる必要があります。
この記事では、小さな会社のトップページに必要な要素を、問い合わせにつなげる視点で整理します。
なお、ホームページ全体から問い合わせが来ない原因を先に整理したい場合は、「ホームページから問い合わせが来ない理由」もあわせて確認してみてください。トップページだけでなく、サービスページや問い合わせ導線など、見直すべきポイントを整理しています。
1. 何の会社なのかがすぐに伝わる見出し
トップページでまず大切なのは、開いた瞬間に「何の会社なのか」が伝わることです。
訪問者は、ホームページをじっくり読む前に、数秒で「自分に関係があるか」を判断しています。
そのため、トップページの最初に出てくる見出しやキャッチコピーがあいまいだと、せっかく訪問してくれた人が離れてしまう可能性があります。
たとえば、
「地域密着で安心を届けます」
「お客様に寄り添うサービスを提供します」
「未来を支えるパートナーへ」
のような言葉だけでは、雰囲気は伝わっても、具体的に何をしている会社なのかはわかりにくいです。
小さな会社のトップページでは、かっこいい言葉よりも、具体的で伝わりやすい言葉を優先しましょう。
たとえば、
「小規模事業者向けにホームページ改善を支援します」
「地域の工務店向けに集客できるWebサイトを制作します」
「中小企業の経理業務を月次でサポートします」
のように、誰に何を提供しているのかがわかる見出しにすると、訪問者は内容を理解しやすくなります。
2. 誰に向けたサービスなのか
トップページでは、「誰に向けたサービスなのか」もはっきり伝える必要があります。
小さな会社の場合、幅広く対応できることを伝えたくなるかもしれません。
しかし、あまりに対象が広すぎると、訪問者は「自分向けのサービスなのか」が判断しにくくなります。
たとえば、
「法人向けサービスを提供しています」
だけでは、少しぼんやりしています。
それよりも、
「従業員1〜20名ほどの小規模事業者向け」
「はじめてホームページを作る店舗・事務所向け」
「Web集客に取り組みたい地域企業向け」
のように書いたほうが、読み手は自分ごととして受け取りやすくなります。
対象を絞って書くと、見込み客が減るように感じるかもしれません。
でも実際には、「これは自分に関係がある」と思ってもらえるほうが、問い合わせにはつながりやすくなります。
3. どんな悩みを解決できるのか
訪問者が知りたいのは、会社側が「何を売っているか」だけではありません。
それ以上に、
「自分の悩みを解決してくれるのか」
「今困っていることを相談できるのか」
を知りたいと思っています。
そのため、トップページにはサービス名だけでなく、対応できる悩みも書いておくと効果的です。
たとえば、ホームページ改善のサービスであれば、
- ホームページから問い合わせが来ない
- 何を直せばいいかわからない
- 作っただけで更新が止まっている
- スマホで見づらい
- サービス内容がうまく伝わっていない
- ブログやお知らせをどう活用すればいいかわからない
このように、訪問者が感じていそうな悩みを具体的に書くことで、「まさにこれだ」と思ってもらいやすくなります。
小さな会社のトップページでは、自社の強みを一方的に伝えるだけでなく、お客様側の悩みから入ることが大切です。
また、集客を意識するなら「どんな悩みを解決できるのか」はトップページだけでなく、個別のページとしても用意しましょう。むしろ、それがあなたのサービスが顧客に提供できる価値であり、ホームページを見る人が一番みたい情報が「この会社のサービスは自分の悩みを解決できるのか」という点だからです。
個別ページを用意した場合は、トップページはそのページへの導線を設置する形にするとよいでしょう。
4. 主なサービス内容
トップページには、主なサービス内容も整理して掲載しましょう。
ただし、すべてを細かく説明しすぎる必要はありません。
詳しい説明はサービスページに任せて、トップページでは「どんなことを相談できるのか」がわかる程度にまとめるのがおすすめです。
たとえば、
- ホームページ改善
- Web集客相談
- ブログ記事作成サポート
- アクセス解析の確認
- 問い合わせ導線の見直し
のように、サービスを3〜5個程度に整理すると見やすくなります。
それぞれのサービスには、短い説明文を添えるとさらにわかりやすくなります。
たとえば、
「ホームページ改善」
問い合わせにつながりにくい原因を確認し、トップページやサービスページ、導線を見直します。
「Web集客相談」
小さな会社が無理なく続けられるWeb集客の進め方を一緒に整理します。
このように、サービス名だけでなく「何をしてくれるのか」まで書くことが大切です。
5. 実績・事例・お客様の声
問い合わせ前の訪問者は、少なからず不安を感じています。
「この会社に相談して大丈夫かな」
「自分の業種にも対応できるのかな」
「ちゃんと成果につながるのかな」
こうした不安を減らすために役立つのが、実績や事例、お客様の声です。
大きな実績でなくても構いません。
小さな会社の場合は、むしろ身近で具体的な事例のほうが伝わりやすいこともあります。
たとえば、
「地域の店舗サイトを改善した事例」
「問い合わせフォームを見直した事例」
「更新が止まっていたホームページを改善した事例」
「サービス内容を整理して、見込み客に伝わりやすくした事例」
のように、どんな課題に対して何を行ったのかを紹介できると、訪問者は依頼後のイメージを持ちやすくなります。
まだ実績紹介を作れていない場合は、まずは「よくある相談内容」や「対応できる業種」を載せるだけでも安心材料になります。
6. 料金の目安や相談の流れ
トップページに料金の目安や相談の流れがあると、問い合わせのハードルが下がります。
料金をすべて明確に出せない業種もありますが、何も情報がないと、訪問者は不安になります。
「高そう」
「問い合わせたら営業されそう」
「どこまで相談していいのかわからない」
このような不安があると、問い合わせボタンを押す前に離脱してしまうことがあります。
料金を細かく出せない場合でも、
- 初回相談は無料か有料か
- 見積もり前に相談できるのか
- どのような流れで進むのか
- 依頼前に何を準備すればよいのか
- 費用はどのような条件で変わるのか
といった情報を載せておくと、訪問者は安心しやすくなります。
トップページには、簡単な流れだけでも十分です。
たとえば、
- お問い合わせ
- ヒアリング
- ご提案・お見積もり
- ご契約
- 制作・改善作業
- 納品・運用サポート
のように、相談から依頼までの流れが見えると、次の行動に進みやすくなります。
7. 問い合わせへの導線
トップページで忘れてはいけないのが、問い合わせへの導線です。
問い合わせ導線の考え方については、「問い合わせ導線が重要な理由」でも詳しく整理しています。トップページに限らず、記事ページやサービスページからも自然に相談へ進める状態を作ることが大切です。
せっかく内容を読んで「相談してみようかな」と思っても、問い合わせボタンが見つけにくいと機会を逃してしまいます。
トップページには、少なくとも以下の場所に問い合わせ導線を置くとよいです。
- ファーストビュー付近
- サービス紹介の下
- 実績や事例の下
- ページ下部
ボタンの文言も大切です。
単に「お問い合わせ」だけでも悪くはありませんが、もう少し行動がイメージできる言葉にすると、押しやすくなります。
たとえば、
「まずは相談してみる」
「無料相談を申し込む」
「見積もりを依頼する」
「サービスについて相談する」
のような文言です。
問い合わせ導線は、目立たせるだけでなく、訪問者の気持ちに合った場所に置くことが大切です。
8. 会社の考え方や人柄が伝わる情報
小さな会社のホームページでは、「どんな人がやっているのか」も重要です。
大企業のように知名度があるわけではないからこそ、訪問者は会社の雰囲気や考え方を見ています。
代表者のメッセージ、スタッフ紹介、仕事への考え方、地域との関わりなどがあると、安心感につながります。
特に、小さな会社に依頼する人は、価格や機能だけで選んでいるとは限りません。
「相談しやすそう」
「ちゃんと話を聞いてくれそう」
「自分たちの事情を理解してくれそう」
と思えることが、問い合わせのきっかけになることもあります。
無理に立派な文章を書く必要はありません。
どんな思いで仕事をしているのか、どんなお客様の役に立ちたいのかを、自分たちの言葉で伝えることが大切です。
9. スマホで見やすい構成
トップページは、スマホでの見やすさも必ず確認しましょう。
パソコンではきれいに見えていても、スマホでは文字が小さかったり、ボタンが押しにくかったり、情報が長すぎて読みにくかったりすることがあります。
特に確認したいのは、次のポイントです。
- 最初の画面で何の会社かわかるか
- 文字が小さすぎないか
- 問い合わせボタンが押しやすいか
- 画像が大きすぎないか
- サービス内容まで迷わず読めるか
- ページが重すぎないか
今は、ホームページを見る人の多くがスマホを使っています。
トップページを見直すときは、必ず自分のスマホで開いて、訪問者の目線で確認するようにしましょう。
トップページは「全部を説明する場所」ではない
トップページに必要な要素を整理すると、たくさんの情報を載せなければいけないように感じるかもしれません。
でも、トップページはすべてを詳しく説明する場所ではありません。
役割は、訪問者に次の行動をしてもらうことです。
たとえば、
- サービスページを読む
- 実績を見る
- 料金や流れを確認する
- 問い合わせる
- ブログ記事を読む
といった次の行動につなげることが、トップページの大きな役割です。
そのため、トップページでは情報を詰め込みすぎるよりも、必要な情報を整理して、各ページへ自然に案内することが大切です。
また、ホームページは公開して終わりではありません。作った後に見直しや改善を続ける考え方については、「ホームページを作っただけで終わってしまう問題」でも解説しています。
まずはこの3つから見直そう
トップページを改善するとき、すべてを一度に直す必要はありません。
まずは、次の3つから見直すだけでも十分です。
- 最初の見出しで「誰に何を提供している会社か」が伝わるか
- 主なサービス内容がわかりやすく整理されているか
- 問い合わせボタンが見つけやすいか
この3つが整うだけでも、トップページの印象は大きく変わります。
小さな会社のホームページでは、派手なデザインよりも、まず「伝わること」と「相談しやすいこと」が大切です。
トップページを見直すときは、会社側が言いたいことだけでなく、訪問者が知りたいことがきちんと載っているかを確認してみましょう。
「何の会社か」
「誰のためのサービスか」
「何を相談できるのか」
「信頼できそうか」
「問い合わせしやすいか」
この5つが伝わるトップページになれば、問い合わせにつながる可能性は高くなります。
もし、トップページだけでなくホームページ全体を見直すべきか迷っている場合は、「ホームページを作り直す前に確認したい7つのこと」も参考になります。いきなり作り直す前に、目的や導線、更新体制を確認しておくと、改善の方向性が見えやすくなります。
ホームページは、作って終わりではなく、少しずつ改善して育てていくものです。
まずは自社のトップページを開いて、訪問者の目線で確認するところから始めてみましょう。
